
お米を主原料にしたグルテンフリーの麺「う米めん(うまいめん)」。
そのやさしい味わいの裏には、「おいしいものを、みんなで一緒に食べられるように」という開発者の強い想いがあります。幾度もの試行錯誤を経て完成した「白米麺」と「玄米麺」は、福島県産のお米の風味と心地よい食感が特長です。
今回は、う米めんの誕生のきっかけやこだわり、アレルギーを持つ人たちとの出会いを通して感じたこと、そしてこれからの展望についてアルファ電子株式会社 製造責任者の樽川さんにお話を伺いました。
“おいしい”を我慢しない米粉麺づくり データに基づいたおいしさの追求

「う米めん」白米麺、玄米麺 開発のきっかけを教えてください。
開発の大きなきっかけの一つは、東日本大震災でした。震災当時、私は生後3ヶ月の娘を連れて新潟へ避難し、そこで3年間を過ごしました。その間、実家の会社は風評被害の影響を受け、経営的にも厳しい状況に陥っていました。誰かが会社を継がなければいけなくなり、姉と妹はすでに別の仕事に就いていたため、主婦だった私が「自分がやるしかない」と覚悟を決めて会社に入ることを決意しました。
当時の会社は、電子機器や医療機器などの受託製造を中心としており、お客様主導のものづくりが主流でした。自社で企画し、販売まで手がける事業はありませんでした。そのため、「これからは自分たちの力で販売できる商品を持ちたい」と感じるようになりました。
娘がアレルギーを持っていたこと、介護の仕事に携わっていた経験、そして自分自身の体調を崩した時期があったことなどから、「食べることの大切さ」や「健康のありがたさ」を改めて実感しました。
ちょうどその頃、「米粉で何か作ってみない?」と声をかけていただいたことがきっかけで、米粉という素材と出会いました。避難先の新潟でのご縁から、「この素材で商品を作ってみよう」と考え、開発をスタートさせました。何もわからない状態からの挑戦でしたが、「できることは何でもやってみよう」という前向きな気持ちで取り組むことができたと思います。
イベントでも人気だった「う米めん」。特徴とその美味しさの秘訣を教えてください。
米粉を使って商品を作るにあたって、「麺が一番製造が難しい」と聞いたことから、あえてその“難しいもの”に挑戦することにしました。麺は料理のベースとなる食材であり、麺さえあればお客様が自由にアレンジして楽しむことができます。可能性の広がる食材であると感じ、麺づくりを選びました。
また、「米粉の商品を我慢して食べる」のではなく、「美味しいから食べたい」と思っていただける商品にしたいと考え、美味しさの根拠を科学的に追求することにしました。
その過程で出会ったのが、麺の研究をしている大学の先生です。共同研究を進める中で、福島県産の「コシヒカリ」と「天のつぶ(てんのつぶ)」という品種が特に美味しいという結果にたどり着きました。
次に、麺づくりに欠かせない「でん粉」の添加量によって食感がどう変化するかを何度も実験しました。添加量を変えた麺を複数作り、「破断強度試験」という方法で食感を数値的に解析しました。その結果、讃岐うどんと稲庭うどんの中間ほどの“ほどよいコシ”を持つ麺にたどり着きました。これが「白米麺」です。
さらに、讃岐うどんのような歯ごたえが特徴の白米麺に加え、伊勢うどんのようにやわらかい食感を持つ「玄米麺」も開発しました。日本に昔から根付いている“うどん文化”に通じる麺を再現できたことは、大きな成果でした。データに基づいた美味しさの裏付けこそが、他社にはない「う米めん」ならではの強みだと思います。
「う米めん」がつなぐ家族の笑顔 アレルギーがあっても一緒に食べられる喜びを

開発・製造する上で大変だったことはありますか?
新潟で米粉を紹介してもらった当初、米粉を手に「この素材で麺を作りたいんです」と、さまざまなところに相談に伺いました。ですが、最初は「そんなの無理だよ」と言われることも少なくありませんでした。
小麦粉は水を加えるだけで生地になりますが、米粉はそうはいきません。生地をまとめるためには“粘り”を補う成分が必要で、当時は知識も経験もなかったため、さまざまな添加物を試してみました。形にはなるものの、聞いたこともないような添加物を使用することに違和感を覚え、「これを本当に娘に食べさせていいのだろうか」と悩むようになりました。
そんなとき、「宮城県に、添加物を一切使わずに米粉麺を作れる会社がある」と紹介を受けました。すぐにその会社を訪ね、「この米粉で麺を作りたい」とお願いしたことが、無添加の麺づくりを始めるきっかけとなりました。現在では、その宮城の会社と同じ製麺機械を自社にも導入し、自社工場で製造を行っています。米粉は粒子の大きさによってつながり方が変わるため、製造は非常に繊細で難しい工程です。それでも試行錯誤を重ねた結果、2年の歳月をかけてようやく安定した品質の麺を作り出すことができるようになりました。
どんな方に手に取っていただきたいですか?
開発を始めた当初は、「お米は炊いて食べるのが一番おいしいのに、それを加工してしまっていいのだろうか」という、どこか後ろめたい気持ちもありました。ところが実際には、「お米で商品を作ってくれてありがとう」と言ってくださる農家の方が多く、「お米の新しい未来を感じる」と喜んでいただけたことが、とても嬉しく、心から安心したことを覚えています。
最初の頃は、展示会などで「お米でできたおいしいものをたくさんの方に食べてほしい」という一心で活動していました。そんなあるとき、初めてお客様からいただいたお葉書に、「5人家族のうち下の子どもだけがアレルギーを持っていて、家族みんなで同じ麺を笑顔で食べられたのは初めてです」と書かれていたんです。その言葉を読んだとき、本当に衝撃を受けました。
「う米めんには、家族の食卓をつなぐ力があるんだ」と気づいた瞬間、胸が熱くなりました。それからは、アレルギー対応の料理教室に参加させていただいたり、イベントでもアレルギーのあるお子さんが安心して試食できるよう、調味料や具材の選定にも細心の注意を払っています。
「アレルギーがあっても、我慢せずにおいしい麺を食べてほしい」という気持ちは、今も変わりません。お客様から「ありがとう」や「おいしかった」といった言葉をいただくたびに、「必要としてくださる方にきちんと届けば、きっとこの商品はもっと広がっていく」と確信しています。
「第5回アレルギーフレンドリーブッフェ」イベントにご協賛いただいて•••

イベント参加者の皆さまからの反響はいかがでしたか?
先日のイベントでは、実際に「う米めん」を試食していただく機会を設けました。玄米タイプをパスタとしてお出ししたのですが、「もちもちしておいしい!」という声をたくさんいただいて。「おいしいから食べたい」という開発したときの気持ちと重なって、本当にうれしかったです。
また、ブースでは白米タイプの試食も提供しました。「これ、食べられるの?」と少し不安そうにされていた方も、親御さんに「大丈夫だよ」と声をかけられて一口食べ、「おいしい!」と笑顔を見せてくださって。アレルギーを持つ方やご家族の、その瞬間の安心や喜びを間近で見られたことは、とてもありがたかったです。
多くの反響をいただいて、本当に励みになりました。
「う米めん」はどこで買えますか?
現在、「う米めん」は Amazonや楽天などのオンラインショップ が中心となっています。福島県内では、道の駅や直売所、空港のお土産売り場 などでも販売しており、手に取っていただく機会も増えています。
今後は都内を中心に販路を広げていく予定です。

麺以外のラインナップはどんなものがありますか?
う米めんには、ワンタンタイプ、ラザニアタイプ、細麺・中太麺・太麺 など、さまざまな種類があります。
そば、うどん、パスタ、ラーメン -どんな麺料理にも合うよう開発されており、中でも特に人気なのは 白米のうどんタイプです。一方で、玄米タイプ は食べた人から「もちもちで香ばしくておいしい」とリピートされることが多いです。
玄米と聞くと“健康志向の人向け”というイメージがあるかもしれませんが、うちの玄米麺は焙煎した玄米粉を使って「香ばしさとおいしさ」を重視しています。ミートソース系との相性も抜群です。最近では、都内のグルテンフリーカフェやレストランでも採用していただいております。
最後に・・・読者の皆さまへ、一言メッセージをお願いします。
“おいしいものをみんなで一緒に食べられる世の中にする”というのが、私の大切なコンセプトです。アレルギーがあるからといって我慢するのではなく、“これを食べたい”と自分で選んで楽しんでもらえるような商品を、これからも作っていきたいと思っています。
ぜひ一度、手に取って味わっていただけたらうれしいです。
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